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2008年07月13日

八ヶ岳(横岳~硫黄岳~下山)

八ヶ岳二日目です。

日の出の時間が4:25とのことでしたので、早起きしてご来光を拝みました。雲海の下から上がってくるまで10分くらいかかって、雲に隠れて見えないのかなとあきらめかけた頃、昇ってきました:
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朝ごはん。なんとお味噌汁が頂けるんです。しかもお変わり自由。具沢山で塩分補給もできて元気が出ます:
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山荘の食堂に、皇太子さまが浩宮さま時代に赤岳に登られたという記事が張ってありました。皇室の中で本格的な登山をなさるのは浩宮さまだけだとか。記事を読むと、「今は山が恋人」と書いてあって、お后選びで騒がしい下界を離れて云々、とあります:
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これがコマクサです。山荘から横岳に向かう途中で群生しています。写真だと難しいのですが、実物はもっと愛らしい感じなんですよ:
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朝食後、出発までの間、横岳山頂付近まで散歩したところ、富士山が見えました。雲海に浮かぶ富士の姿は、周りのどの山と比べても別格です:
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横岳山頂付近からの眺望。御嶽、乗鞍、穂高、槍ヶ岳、北アルプス山脈、と名峰がたくさん見渡せます。この眺望も八ヶ岳の魅力だそうです。快晴で本当にラッキー:
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下山は、赤岩の頭ルートでした。硫黄岳から赤岩の頭まで降りてきて見た赤岳です。朝日を浴びて緑がきれい。所々雪渓も残ってます:
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下山途中、夏沢峠から硫黄岳ルートを横から見たところです。昨日はあの傾斜を登ったのかと思うと感慨ひとしお:
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オーレン小屋という休憩小屋まで戻ってきました。ここのオーレン水は湧き水で冷たくて美味しい。生水で大丈夫かなと思いますがあまりの美味しさにゴクゴク。空いたペットボトルにたくさん詰めてお土産に持って帰りました:
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下山後は、一行で"縄文の湯"という温泉で汗を流して、そこの食堂でお蕎麦など頂きました。お蕎麦が意外と(と言っては失礼ですが)美味しくて、最後まで大満足の山行でした。

硫黄岳山頂で、ゆきちゃんの写真ペンダントをぐるっと一周かざして見せていたら、神主さんのお手伝いの方から「それなんですか?」と聞かれ、娘の写真なんです、と答えると、「さすがお父さん、ちゃんと子供さん連れてきてるんだ」とほめてもらいました。その方はゆきちゃんのことはご存じないけれど、何だか嬉しいですね。

登山は道具をそろえたり、経験豊富なリーダーに出会えたりしないとならないので、結構贅沢な遊びです。でも、いずれは家族で登ってみたいなと思います。

投稿者 ゆきの父 : 23:22 | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年07月12日

八ヶ岳(入山~硫黄岳~駒草祭)

お兄ちゃんの学校の聖書研究会(ヨゼフ会)で知り合ったお父さんには山好きが何人かいらっしゃって、今回は、八ヶ岳の一つ、硫黄岳で行われる駒草祭の神事を毎年お手伝いしているお父さんに誘われて、登ってきました。登山2度目にして初の山荘一泊の山行きです。

この所、仕事が輻輳していて気持ちに余裕がなかったので、ギリギリまで迷っていたのですが、行ってよかったと思っています。二日間とも快晴で、眺望も堪能でき、高山植物もたくさん見られました。特にお目当てのコマクサは今年は2週間ほど時期が遅れているらしく、丁度、満開でした。

山荘のオーナーが主宰している駒草祭は、山行の安全祈願と、高山植物を守っていく願いを込めたお祭りで、2,600m近い所で行われる神事は、厳かなものでした。

その夜のコンサートイベントは、プロの声楽家とバイオリニスト、オペラの先生ら4名のとても楽しいエンターテイナーぶりで大いに盛り上がり、久しぶりに大声で笑えた楽しい時間を過ごせました。夕食後は2次会も開かれ、リクエストに応えながら演奏・歌で盛り上げてくれた音楽家のみなさんに脱帽です。

就寝時間ギリギリまで盛り上がり、最後に歌ってくれたのが、千の風になって。実は、山頂からの眺めを見せてあげようと思って、ゆきちゃんの写真を持ってきていたのですが、まさか、ここでこの歌を聴くとは思ってなかったので、不覚にもぽろっと涙してしまいました。

ヨゼフ会の先生と行くと激しく暴走登山になるのですが、有志同士で自分のペースで登る山は、適度な疲労感と山頂に立つ達成感、仲間と酌み交わす酒の旨さ、初対面の人たちとの交流など、大変、貴重な体験ができたなと感じます。

初めての本格登山で天候にも恵まれ、ラッキーですね、と何人にも言われ、少しずつ山の魅力にとりつかれそうです。

入山は、桜平登山口から。渓流の水音が心地よいです:
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夏沢峠を経由して硫黄岳山頂を目指します。こんな細い山道も。同行のSさんもゆっくりと:
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樹林帯を抜けると岩場です。八ヶ岳は2,800m級なのですが、3,000m級の植生を体験できますとのこと。振り返ると眺望がすばらしい。同行のTさんが足元気をつけながら登ってきます:
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硫黄岳の夏沢峠ルートの第一ケルンまで到着しました:
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硫黄岳山頂付近からの眺め。麓では35度くらいの気温が、ここでは15度くらい。吹き抜ける風で汗もすぐ乾きます:
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硫黄岳山頂、2,760mです。桜平登山口から約3時間程度でした:
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硫黄岳山頂から南側の眺望。真ん中が赤岳です:
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硫黄岳山荘は、硫黄岳から横岳へ向かう途中。そこに駒草神社があって、神事はこの小さな神社で執り行われました。山の上まで道具や衣装を上げるのもたくさんのスタッフの尽力とのこと:
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夕食です。手前は山菜のてんぷら、左がオーナー自家製のセロリのサラダ。たくあんも煮っ転がしもとても美味しい。お誘い頂いたお父さんによると、ここの山荘は特別とのこと。他の山荘でこんなに食べられませんよとのこと:
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右の大きな魚は、長野名物の鯉の姿煮。ちらしのお握り、山芋すりおろし蒸しなど、どれも本当に美味しい。山荘の食べ物はみな背負子で運んだもの。残さず食べるのがマナーです:
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21:00が消灯時間で、大いなる満足感とともにぐっすり眠りました。

投稿者 ゆきの父 : 23:42 | コメント (0) | トラックバック (0)