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2012年01月01日

”彰往考来”

昨年は誠に災害の多い年であったと思います。3.11の大震災と原発事故、台風12号による被害、海外ではタイの洪水がありました。多くの方が復興に尽力され、直後から徐々に時間を経てニーズも問題もその質と量が移り変わっていくことが伝えられました。そしてその変化に対応すべくいろいろな活動が継続しておられます。本当に頭の下がる思いです。

自分にできることなど本当に小さなこととはいえ、物資運搬のお手伝いや節電、落ち着いた行動、日常生活や仕事をきちんとこなし社会活動の一端を担うことなど、平凡といえば全くその通りですけれど、その積み重ねが大切であろうと思っています。

昨年11月に部内の他プロジェクトの応援に参画してから仕事がとても忙しくなり、夜中は2時、3時まで、休日も仕事という状況で年の瀬を迎えました。お蔭様でこのお正月はゆっくり過ごすことができたので心身ともにリフレッシュして新年の仕事始めに臨めそうです。

その多忙な仕事の中で、”彰往考来(しょうおうこうらい)”という言葉に出逢いました。これまで歩んできた道のりをあきらかにして、これから進み行く先を考える、というような意味とのこと。孔子が編纂した歴史書『春秋』の注釈書である『春秋左氏伝』に出てくる言葉とのことです。

歴史や先人の知恵に学ぶという意味では、”温故知新”がありますので、似ているなと思いながら辞書など紐解いてみた自分なりの解釈としては、温故知新がどちらかというと”点の情報”で、彰往考来が”線の情報”というイメージを持ちました。結果とプロセスと言い換えてもよいかと思います。

結果は勿論大切ですけれど、そこに至るプロセスがあってこそですから、過去を振り返って未来を考えるときに、何を為してきたのか、そしてこれから何を為していくのか、という視座で考える彰往考来という言葉にとても腑に落ちる感覚を覚えています。

原発問題も社会保障や財政の問題も、卑近ではありますが、目の前の仕事の問題も、それを紐解いていくときに大切な姿勢を与えてくれる、正に先人の智恵ではないかと思います。

元日、家族で揃ってご近所の氏神様へ初詣へ参りました。名古屋の母も出てきてくれていたので一緒です。
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参拝の後、鎌倉の銭洗弁財天にも詣でました。しっかりお金を洗ってお参りして、さっそく帰りにその浄財で鶴岡八幡宮前の商店街でお買い物です。お金は使うためにあるので、きちんと使って経済活性化にも貢献しないとね。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 ゆきの父 : 18:27 | コメント (0) | トラックバック (0)