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2013年01月06日
「引き受け合える」
新年が明けました。平成25年です。
昭和はついこの前のように感じているのですが平成も既に四半世紀。光陰矢のごとし、早いものです。
昨年の3月で我が家は結婚20年でした。お兄ちゃんは高3受験生で、年末年始もお勉強中。友紀野も生きていれば中3ですからW受験でピリピリしていたのかも。末っ子は中1で新しい学校生活にも慣れて楽しんでいるご様子。こども達の年齢を考えれば確かにこれだけの時間が過ぎたんだなと改めて感じます。
年末の記事でしたが、作家の村上春樹さんがインタビューで結婚について、「お互いに引き受け合えるのが結婚のよいところ」と答えておられたのが印象に残っています。「相手の立場に立って」というような、よく聞く言葉で留まってしまわず、より日常的で身近に感じられ、しかもとても控え目な表現で温かさも感じます。
正確な表現ではないかと思いますが、聖書で「求めることより、与えることができる人は幸いである」という教えがあります。普遍的な教えで大切だなと思います。その反面、ややもすると、様々な活動や仕事を通じて世の中にお役に立ちたいという思いが、ついつい「与える」という行動志向のみになっているのではないかと、この「引き受け合える」という言葉が気付かせてくれたと感じています。
よくよく考えれば当たり前のことなのですが、一方的に与えるのではなく、何かを引き受ける。しかもお互いに。だから「引き受け合える」と表されたのだと思います。直向きで謙虚に臨みたいものですね。
ご近所の熊野神社で引いたおみくじには、「まわりからの引立てで活躍の場が広がる。ただし、驕ってはいけない。謙虚な気持ちを忘れずに。」とありました。何だか心の内を見られているようで驚きながら、仰るとおりだと、思わずおみくじに向かって呟きました。
昨年は、秋ごろからトラブルプロジェクトの応援に駆り出されたりしたこともあり、いつにも増して多忙でした。連日のように仕事で深夜帰宅、睡眠時間3-4時間という忙しい日々が続くと、本来丁寧に進めたいことであればあるほど時間を取ってじっくりとと思いつつ、結局、時間(締切)という絶対優先度に縛られて事務的になっていたり、目的と手段の区別を見失っていたりと、反省することばかりです。
全てに完璧を目指すことはできないのですね。イチ・ゼロの考えでなく、半分より多い51%で充分という位の心構えで、様々なグラデーションのある中から本質を知り判断ができるよう、今年は「引き受け合える」を念頭に置いて努めて臨みたいと思います。
写真は、鎌倉にある「元八幡宮」です。今年初めてお参りしてきました。
鶴岡八幡宮の元にあたるお宮です。ここに源氏の氏神を祀った源頼義(源頼朝の5代先祖)も、後年子孫が武家政権を鎌倉に興すとは思ってもみなかったでしょう。小ぢんまりとしたお宮ですが、由緒がありしかも混んでおらず穴場スポットです。
投稿者 ゆきの父 : 20:48 | コメント (0) | トラックバック (0)