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2007年11月01日

記憶

お風呂で夏ちゃんが、ふと、「どうして、おっとーやママは、小さい頃のこと覚えてるの?」と聞いてきた。何のことかなと聞きなおしてみると、お兄ちゃんや夏ちゃん、ゆきちゃんの小さな頃のことをたくさん覚えていることを聞きたかったようです。

体を洗いながら、え~、そりゃぁ、3人ともお母さんのおなかの中にいたときのことから覚えてるよ。赤ちゃんのときのことも、いろいろ。みんな大切なこども達だから、覚えてるんだよ。などと、改めて口にして説明するのも野暮な気もしながら、こういうことを面と向かって聞かれたら、きちんと答えないとなと思い、話しました。

産まれてくるときからして、今振り返れば、3人とも、今の性格を彷彿させる感じだったこと。お兄ちゃんは予定日を過ぎてもいつまでも出てこないし、ゆきちゃんは産科の先生が金曜の検診で「まだですね」と言ったのに土曜日に突然陣痛が始まって、その時から自己主張を感じたこと。夏ちゃんは予定日より早めに手術だったから、出てきてもしばらくまだお母さんのおなかの中にいるようにボーっとしてたこと。特に夏はよく寝る赤ちゃんだったこと。他にもいろいろ。

夏ちゃんは、「ふーん。」という感じだったのですが、湯船につかりながら、今度は、「おっとーのお父さんは生きてるの?」と聞いてきた。あー、わからないなぁ、でも特に知らせもないし、息災だと思うよ、と答えると、「何歳なの?離婚してるからわからない?」と突っ込んできた。年は分かるよ、と慌てて計算して答えた。

うちの両親の離婚の話は、おじいちゃんがいないという話で以前話したことがあったとはいえ、夏ちゃんにとっては、いろいろ疑問に思うことが多いのでしょうね。夏は時々、数日、数週間経って、ふと、同じ質問をすることがあります。彼女なりに消化する時間と、腑に落ちないと、また質問が湧き上がってくるようです。

最後に、「ゆきちゃんは、がんだったの?ゆきちゃんが死んだのって、ぼくがいくつのとき?」と聞くので、夏ちゃんはまだ1歳とちょっとだったね、血を作る骨の中の細胞のがんだんだよ、と答えると、分かったような分からないような顔をしながらお風呂を出て行きました。またそのうち、同じ質問をされる気がします。

投稿者 ゆきの父 : 23:51 | コメント (0) | トラックバック (0)