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2008年10月11日

巡礼(初日)

お兄ちゃんの学校の聖書研究会(ヨゼフ会)の巡礼に参加しました。昨年は国外でしたが、今年は津和野、萩、山口、呉ということで、何とか旅費も工面できそうなので巡礼初参加です。

早朝、4時頃起きて、羽田から山口宇部へ。空港からは貸切バスでの移動です。

バスの中でヨゼフ会の先生から巡礼に対する心構え、けじめについてお話を受けて、まずは、山口サビエル記念聖堂へ。
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この教会は漏電で焼失していて、建てかえられた教会だそう。資料館には昔の建物の資料もあって、伝統を感じます。また、宣教師サビエルの直筆の手紙も保存されていたり、伝来から布教、ご禁制時代の様子など、さまざまな展示がありました。

次に津和野まで移動し、津和野カトリック教会を訪問しました。
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こちらの教会は木造で、畳敷き!です。古来、日本のカトリック教会はこのスタイルだったそうで、こじんまりとしてかわいい感じで、どこかホッとした気持ちになる祈りの場です。

教会でお祈りをした後は、津和野の町を歩きながら、殉教の地、乙女峠へ向かいました。途中、津和野駅を横切ったときの写真です。
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乙女峠まで上がり、マリア聖堂で殉教のお話を聞きました。
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ヨゼフ会の課題図書、遠藤周作『女の一生 -キクの場合-』を読んでいたので、説明書きや敷地に造ってある三尺牢、責め苦を行った池など、とても生々しく感じられ、精神的に重くのしかかってくるようで辛い感じでした。

乙女峠からは、山歩きで千人塚まで。この道々には、イエス様が十字架に貼り付けになるまでの様子を描いたレリーフが15枚あり、これを拝見しながら沈黙しつつ歩くという巡礼です。千人塚には、殉教者の碑があり、復活のイエス様の像があります。一見、日本瓦の門と石碑で、日本風な墓地を思わせます。

この後は、津和野に縁のある人物に触れるコースへ。

まず最初は、安野光雅の美術館へ。津和野出身の画家、装填家です。立派な美術館で、本の装丁、演劇ポスターなどの原画、ヨーロッパの写生など、色彩を楽しめます。別館が昔ながらの小学校を復元した作りになっていて、しばらく教室の机に佇んでしまいました。
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次に、森鴎外記念館へ。ここで森鴎外の足跡を辿る資料を拝見し、旧家も見学できました。実は、森鴎外が津和野出身というのことを今回初めて知りました。

そして、森鴎外旧家のすぐ川向にある、西周の旧居を見学。西周が食事する時間も惜しんで勉強したという蔵の中の勉強部屋が残っています。

初日はここまで。この後は、萩へバス移動し旅館で一泊です。巡礼は通常、修道院や研修所に泊まるとのことですが、今回は特別のようです。

投稿者 ゆきの父 : 2008年10月11日 22:40

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