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2003年08月02日
輸血
8月に入って関東はやっと梅雨明けしたようです。東北は梅雨明けしないまま立秋となりそうな予報だそうですね。暑いのはこたえますけど、夏らしい夏がやっぱり好きです。景気にも影響しますしね。
今朝の新聞に輸血から感染したと考えられる肝炎が劇症化した女性が昨年亡くなっていたことが載っていました。(記事)
献血時には高精度の検査をパスしたものが輸血に使われるそうですが、献血なさった方が感染していたとしても、感染から一定の期間(例えば、B型肝炎ウイルスは感染後34日間)はウイルスが非常に少なくて、現在の検査技術では発見されないのだそうです。
実は献血者の方は、その後自身がB型肝炎と診断されたため、日赤に連絡したそうで、日赤は保管血液を再検査したそうですが、ウイルスが見つからず調査を打ち切ったとの事。献血者からの申告情報について、輸血を受けた女性に伝えられていれば、早めに抗ウイルス剤を使うことができ劇症化を防げたかもしれないとのことです。
最近、この感染が検査で発見できない期間(ウインドー期間というのだそうです)の問題についての報道がいくつか続きました。日赤から医療機関への「回収」通達のはずが「情報提供の依頼」という対応の分かりにくい表現になっていたり、追跡調査や遡及調査の指針は厚労省が示すべきだという日赤側と、管理運営する日赤側で行われるべきだという厚労省側とで対立するなど、双方とも当事者意識が薄いんじゃないかと非常に落胆しました。
血液疾患をはじめ、輸血に頼っている患者さんにとっては、まさに命綱です。ウインドー期間が現在の技術で避けられないならば、追跡調査と輸血を受けた患者への迅速な情報提供など運用体制を整えるべきです。検査技術の向上も望まれます。
友紀野が初めて輸血を受けるときに、様々な危険性について説明を受けて、同意書にサインしました。赤血球は数回、血小板は2-3日毎でしたから数え切れない回数輸血していただきました。友紀野の場合、AB型でしかもCMV陰性のものが必要でしたので、主治医の先生は血液センターへの手配に随分気を使われたようです。本当にたくさんの献血してくださった方に支えられたと感謝しています。
献血のご好意を無駄せず、患者にとって意味のある実際的な安全管理となることを望みます。(父)
投稿者 ゆきの父 : 2003年08月02日 00:00
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