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2004年02月29日
「由佳 Memory」
由佳ちゃんのことを知ったのは、子供を亡くされた家族の広場です。由佳ちゃんのお誕生日(2/13)と友紀野の命日が同じ日ということで、時々、由佳ははさんと掲示板やメールでお話させて頂いておりました。
今年のその日にもお話させていただいた折、由佳ちゃんの生い立ちと闘病の記録、ご友人や看護婦さんたちなどからのメッセージをまとめた本「由佳 Memory」を自費出版なさっているということを知り、送って頂くことができました。
初めて逢う由佳ちゃんはどんな女の子かなと、わくわくしていました。包みを開け、表紙を見た瞬間、ドキッとしました。くりっとした目の優しい表情の女の子でした。その目は、何か全てを悟っているというか、聡明さを感じます。
語弊を恐れずに言えば、「あぁ、やっぱり」という印象です。幼くして天国に旅立つこども達に何か共通する燐としたものを感じるのです。ページをめくって写真や由佳ちゃんの作品、メッセージ、闘病の記録を読んでいくと、更にその思いを強くしました。
本に載せられている写真一枚一枚を見ても、これを撮ったときの思い、これを選んだお父さんお母さんの思いが伝わってくるようです。
4歳で急性リンパ性白血病と診断、化学療法、小学校入学、7歳で再発、自家骨髄移植後に再々発、治療に挑みながらも真菌感染で亡くなったこと。その間の由佳ちゃんの言葉や様子、お父さんお母さんの思い、お兄ちゃんの思いが記録されています。克明な記録です。
この本をお読みになった方々からのお便りをまとめた「由佳ちゃんありがとう」という手作りの冊子と、学校の先生が書いてくださった絵本「たんぽぽになった ゆかちゃんへ」も一緒に送ってくださいました。
どのお便りを読んでも、そうだよね、そうだよね、とうなずくことばかりです。由佳ちゃんは本当によく頑張ったね、とても素敵な女の子だね、お友達たくさんいたね、みんな由佳ちゃんのこと忘れないよ、と思いながら読みました。
インターネットで由佳ちゃんのことを知りましたが、本という形で由佳ちゃんに出逢えました。本の持つ力は強いなと感じました。できるなら多くの方に読んでもらえたらと思っています。(父)
投稿者 ゆきの父 : 2004年02月29日 00:00
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