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2003年11月04日

小さな勇士たち

NHKスペシャルの再放送で、“こども輝けいのち”シリーズの「第4集 小さな勇士たち ~小児病棟 ふれあい日記~」を観ました。

神経芽細胞腫の末期で目も見えなくなった5歳の男の子と、そのとなりのベッドに入院してきた同じく5歳の男の子のふれあいを取り上げていました。

目が見えないこと、抗がん剤で具合が悪いことを察して、話しかけたり、好きな絵本を読んであげたり、夜も寝ずに様子を見守るという男の子。こども達なりの心の交流があります。大人が仕向けたわけでもなく、自然にこども達は接しあいます。

神経芽細胞腫の男の子は亡くなってしまいます。となりの男の子は窓に張られたシールが亡くなった子なんだと言い出します。大切な思いがそこにあるのだと思えました。

取材していたのは、聖路加国際病院の小児科病棟です。小児科部長の細谷亮太先生が中心になって、こども達の気持ちを大切にした治療が行われています。

細谷先生の著書で「川の見える病院から」という本があります。がんと闘うこども達の姿が丁寧に書かれた本です。一編一編読み進めるのが辛いのですが、すべて事実のことです。

「ひとりの子どもを、ひとりの人間として、どこまで大切にできるかが、ほんとうは、一番大切なことだと思っています。」と細谷先生は書いておられます。小児医療に携わる方だけでなく多くの方に読んでいただきたい本です。(父)

細谷亮太著
川の見える病院から-がんとたたかう子どもたちと
1300円、岩崎書店
ISBN4-265-80073-4

投稿者 ゆきの父 : 2003年11月04日 00:00

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