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2003年01月12日

看護婦さんが来てくれた

友紀野がお世話になった看護婦さんはたくさんいます。今日はその中のお一人が友紀野に会いに来てくださいました。

2年ぶりにお会いしたのですが、友紀野のことをいろいろ思い出してお話してくださり、とても温かい気持ちになりました。

入院したばかりの頃、友紀野は看護婦さんたちが話しかけても絶対振り返らなくて、バタンと後ろにひっくり返ってしまい血小板が低かったので焦ったこととか、友紀野が初めて笑ってくれたと担当の看護婦さんがナースステーションに走ってきて、一緒に笑顔を見に行ったときのこととか、外泊できるようになったとき蒼ちゃんと楽しそうに話してる姿が印象に残ってることとか、他にも一杯思い出を話してくださった。また、いろいろできなかったことや自分の弱さなども正直にお話されていた。特にICUから呼吸器をつけて戻ってきたときに焦るばかりで何もできなかったことが悔しいとおっしゃった。

この看護婦さんは、子供たちが亡くなってしまった後の家族のサポートをどうすればいいか、ということに取り組み始めたということで、友紀野のHPを見て友紀野と私たちに会いたいと言ってくださり今日訪ねてきてくれた。

医療現場では患者家族にあまり深入りするのはどうか、ということでタブー視されているけれど、最近は子供を亡くされた親御さんの中には他の親御さんはどうしているのかとコミュニケーションをとりたいという声が聞かれるようになってきているので、少なくともそうした気持ちを共有できるような活動ができないかと問題提起する準備をしておられるとのことなので、私たちの気持ちを素直にお話した。

患者遺族の中にはいろんな意味で「もう病院には行きたくない」と思っている人もいるけれど、少なくとも私たちは友紀野をそばで看てくれたスタッフの方と想いを共有したいと希望していること、同じ立場の親御さんと交流できるのならそうしたいと思っていることをお伝えした。

お昼を一緒に食べて、いろいろお話させてもらった。蒼ちゃんも夏ちゃんも遊んでもらった。二人ともとても楽しそうでした。看護婦さんは友紀野の遺骨にそっと触れて帰っていかれました。

闘病していたときのこと、呼吸器管理になってからのことなどをリアルに思い出しました。涙が出そうにもなりましたが、でも看護婦さんの友紀野の思い出をたくさん聞く事ができて、あの娘が心の中に生きているということを実感することができ、友紀野を一杯感じて過ごすことができ嬉しかったです。(父)

投稿者 ゆきの父 : 2003年01月12日 00:00

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