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2002年12月28日

読売新聞の記事

読売新聞の夕刊に「安心の設計」という連載がある。医療と介護の制度や現状について取材記事が載る。毎回考えさせられる記事が載るので欠かさず読んでいる。

その中で、昨日の記事に子供の入院に際して母親の付き添いを強要させられ、看護師の仕事の代わりをさせられる病院のことが出ていた。入院した子供の兄妹の面倒をみる人がいないと事情を訴えても「上のお子さんも一緒に入院してもらう」ということを言われ実際そうしたそうだ。

信じられない話であるがそういう病院があるのは事実らしい。友紀野がお世話になった病院は「完全看護」だったので付き添いはなかった。基本的に面会時間に会いに行って、その時間は身の回りの世話はさせてもらったけれど、検査や点滴は当然看護師さんが看てくれた。

それでも面会時間中の間、お兄ちゃんと夏ちゃんの面倒を見るのをどうするかが問題だった。福祉事務所で相談したら、兄妹の入院看護のためという理由でも保育園に預けることができるということだったので、夏ちゃんは保育園に預けることにした。お兄ちゃんは幼稚園の延長保育で17:00まで見てもらうことにした。

お迎えにいく移動時間も必要なので、お母さんは16:00頃までしか病院にいられないので、私が毎日会社を1時間早退して夕方から交代して、夜の面会時間最後までいることにした。会社にも理解してもらえたので助かった。お義母さんにも来てもらい手伝ってもらった。うちの母は仕事を持っていたので長期で来てもらうわけにはいかなかったのだ。

これが24時間付き添いを強要され、しかも母親のみというのでは、母親自身も大変だし、残された家族も大変だ。特に兄妹の精神的なケアができなくなる。

確かに面会時間が終わって帰らなければならないときは、入院している子供は寂しがって泣くし、こちらも後ろ髪引かれる思いで病室を出るのことになる。ずっと付き添いできればいいのにと思ったこともある。でも長期入院の場合、母親が24時間付き添いを強要されてしまっては、母親も家族も精神的にもたないと思う。

友紀野が呼吸器管理になってしまってからは、婦長さんが「泊り込んでいただいてよろしいですよ」と言ってくださり、お母さんと交代で泊り込んだ。そういう柔軟な対応が嬉しかった。おかげで、友紀野が旅立つ最期の時はお母さんと二人で看取ることができた。

読売の記事はホームページでも公開されています。いろいろ考えさせられます。是非、ご覧下さい。(父)

●病児付き添い 母親SOS
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/ansin/an2b2901.htm
●付き添い看護を強要「母親SOS」に反響
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/ansin/an2c2701.htm

投稿者 ゆきの父 : 2002年12月28日 00:00

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