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2002年12月15日

髪の毛

午後、床屋さんに行ってきました。いきつけの所なので、「いつもどおりね」で通じます。バッサリ切ってもらって、あーすっきりした。帰り道、冷たい風が耳元首筋を通って行きます。寒いけど気持ちいい。

夕方、今度は、蒼ちゃんの髪を切ってあげた。蒼ちゃんはこれまで床屋さんには行ったことなくて、いつもお家で切っています。電動バリカンと隙バサミですっきりしました。切った髪を集めると袋いっぱいです。だいぶのびてたんだねぇ。

友紀野の病気は、化学療法が効かないタイプだったので、抗がん剤治療は軽くしかやらなかった。だから同じ病棟の子供たちがみんなツルツル頭になっていく中、友紀野は長い髪のままでいられた。

骨髄移植をする時には移植前処置として超大量の抗がん剤が使われる。放射線も浴びる。当然、髪の毛が抜けることになる。

友紀野の担当看護婦さんに尋ねた。「髪の毛って抜けちゃうんですよね。無菌室に入る前に剃ったりするんですか?」移植をするような子供は、もう化学療法で抜けちゃってる子がほとんどなので、看護婦さんも気が付かなかったらしい。「あ、そっか、ゆきちゃんは治療やってないから、髪の毛ありますもんね。もし、気になるようでしたら、お父さんお切りになりますか?辛いようでしたら、私たちが切りますけど。」と言われた。

先生に尋ねても特に無菌室に影響はないとのことだったので、切らずに自然に抜けるに任せることにした。前処置が終わって、数日経ってから、ごっそりと抜け始めた。枕やパジャマにたくさん髪の毛が絡みついていた。それをカーペットを掃除するときに使うような転がす粘着シートでコロコロやって取ってあげた。

これが年頃の子供だったら本当に辛いだろうと思う。まだ友紀野は2歳だったからよかったけれど。それでも外泊ができるようになってからは、帽子をかぶらせていた。友紀はこれが結構お気に入りだった。お帽子をかぶるとお外へいけると思ったようだ。

夏ちゃんをお風呂に入れながらいつも思うのだけれど、頭を洗うときに、抱えて横にして洗ってあげていると、友紀野を思い出す。友紀野もIVHを濡らさないようにいつも横に抱っこして洗ってあげていた。わずかばかり残った髪の毛を洗った。放射線を使っているので、もう生えてこないかもしれないと言われていたけれど、それでもいいじゃないか、病気が治ってくれればと思ったものだ。

天国では髪の毛どうなってるんでしょうねぇ。(父)

投稿者 ゆきの父 : 2002年12月15日 00:00

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