白血病解析プロジェクト


白血病解析プロジェクトは終了となりました

突然ですが・・・

米国中部標準時の2007/04/27日正午(日本時間では28日午前3時)に、UD Agentを運営してきたGrid.orgプロジェクトが活動を停止すると発表しました。

公式サイト:
 http://www.grid.org/home.htm
関連記事:
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000031-imp-sci
 http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=07/04/26/1553216

私は2001年4月から参加し、2002年12月には、友紀野の誕生日記念にと“チームゆきの”を結成して参加してきました。Grid.orgプロジェクトとしては一定の成果を挙げたということかと思いますが、突然の終了で少々寂しくもあります。

下記は、これまでの“チームゆきの”の統計データです。102名の登録を頂き、92名が続けて下さいました。計算結果ポイントでは、全世界の中で287位という貢献ができました。合計で81年分の計算を達成したことになります。ちりも積もればの世界ですね。チームの皆様ありがとうございました。


プロジェクトが終了しましたので、UD Agentプログラムを各自でアンインストールお願いいたします。
今後は、別の団体の活動へ移行する方々もいらっしゃると思います。下記のまとめサイトが参考になると思います。

移行先まとめ:
 http://ud-team2ch.net/index.php?%B0%DC%B9%D4%C0%E8%A4%DE%A4%C8%A4%E1

皆様、ご協力本当にありがとうございました。

(以下のコンテンツは、歴史参考のためしばらく残しておきます。)

あなたも白血病解析プロジェクトに参加しませんか?

はじめに 〜「UD Agent」とは?〜

友紀野が闘った白血病(正確には骨髄異形成症候群の一種ですが)には、まだこれといった確実な治療方法がありません。骨髄移植による治療成績もよくなっていると聞きますが、それとて再発の危険性はあります。現に友紀野は移植後再発し天使になりました。

近年、がんなどの病気を引き起こす遺伝子を解析して、その遺伝子の働きを抑えるような治療薬・治療法の開発が進められています。今すぐではないにしても、白血病にも根本的な治療方法が発見されるに違いないと期待しています。

そんな中で、私たちがその白血病の遺伝子解析に協力できるという「UD Agent」というプログラムがあります。私はこのプログラムの存在を2001年4月に知り、その解析プロジェクトに参加してきました。

このプログラムは、インターネットに接続された世界中のパソコンの余剰パワーを使って、スーパーコンピュータ並の演算能力を得ようという画期的なもので、白血病を治す薬の研究をするために必要な分子の解析を行うものです。国立癌研究財団は、この解析作業に最低、2400万時間(およそ2740年)かかると推定しています。世界中のパソコンが少しずつ余剰パワーを提供することで、この膨大な解析時間を短縮することができるのです。

この「UD Agent」は、パソコンの余剰パワーをうまく使って分子の解析を行ってくれるので、パソコンが遅くなったりすることもなく気軽に参加することができます。一度インストールすれば、解析に必要なデータを自動的に取りに行って(インターネットに繋がっている必要があります)、データをダウンロードして解析し、結果が出るとそのデータをアップロードしてくれます。そして、また次のデータを自動的にダウンロードして解析を続けます。

自分のパソコンが解析したデータが白血病の新薬開発に役立つかもしれないと思うと、わくわくします。あなたもこの白血病解析プロジェクトに参加しませんか?

参加資格

このプロジェクトに参加するにあたっては特に資格や技術は必要ありません。パソコンとインターネットに接続できる環境さえあればどなたでも参加できます。パソコンに必要なスペックは以下のとおりです。

「UD Agent」推奨スペック Pentium以上
メモリー48MB以上
ハードディスク600MB以上、空き容量100MB以上
ディスプレイ解像度800x600以上、256色以上
インターネットに繋げられること
OS:Windows 98、ME、2000、NT4.0(SP5+)、XP

最近のパソコンであればほとんど問題ないと思います。

参加方法

参加するには、専用のプログラムをお使いのコンピュータにインストールする必要があります。プログラムは英語版のみですが、手順を追っていけば大丈夫です。

「チームゆきの」に参加してくださっているpegasusさんが、画面例付きの詳しい説明を作ってくださいましたのでご覧下さい。

ここでは、簡単に手順を説明します。

まず専用プログラム「UD Agent」をダウンロードします。
ダウンロードが完了したらインストールします。 ユーザ登録を行います。
【Member Name】 名前を入力(半角英数)
【Password】 パスワードを入力(半角英数)
【Re-Type to veryfy password】 上と同じ
【Give this agent a name】 名前を入力(半角英数)
【E-mail adress】 メールアドレスを入力
ユーザ登録が完了すると、解析するデータをダウンロードし始めますので少し待っていてください。データのダウンロードが終われば後は自動的に解析を始めます。
以上で白血病解析プロジェクトへの参加は完了です。

使用方法

【起動】
「UD Agent」はインストールが完了するとシステムに常駐します(タスクバーに表示されます)。スタートアップに登録されるので、パソコン起動時は自動的に常駐します。下の例では時刻のすぐ左にある青い楕円のアイコンがUDです。

【解析】
解析するデータは、パソコンがインターネットに繋がっているときに専用サーバから自動でダウンロードされ、後はパソコンのCPUの空きを使って勝手に解析を行ってくれます。解析中はインターネットに接続している必要はありません。解析が完了すると解析結果のデータを、パソコンがインターネットに接続されている状態の時に専用サーバーへ自動的に送信します。このようにインストール後は特に意識することなく解析に参加できます。

【終了】
パソコンの電源を切るときは「UD Agent」のsnoozeボタン(月の絵のボタン)を押して、タスクバーのUDアイコンを右クリックしてEXITを選んでください。これは解析途中のデータがなくならないようにするための安全策です。

なお、詳細を知りたい方は、「UD Agent」FAQ日本語訳 http://www.geocities.co.jp/Playtown/2824/jp.htmlというサイトがありますので、ご覧下さい。

プロファイル変更

「UD Agent」では、いくつかの解析プロジェクトが走っています。2003年7月時点では、以下の二つがあります。
  1. United Devices Cancer Research Project, Phase II
    ガン研究のプロジェクトで、関連たんぱく質の分子解析から薬発見へ結びつけようという活動です。
  2. PatriotGrid running the Smallpox Research Grid Project
    バイオテロリズムが起きたときに対処する薬発見へ結び付けようという活動です。天然痘研究が行われています。
白血病解析は、1のプロジェクトですが、「UD Agent」の初期設定では、上記の二つとも参加する設定になっています。ここでは白血病解析を呼びかけておりますので、できればプロファイルの設定を変更して1のみにして頂ければと思います。

プロファイルの変更は、以下です。画面例付きの説明も併せてご参照ください。
これでガン研究プロジェクトのみに参加する設定になります。

「チームゆきの」に入りませんか?

「UD Agent」は、もちろん個人でも参加できますが、チームに所属して参加することもできます。

友紀野の天使5歳のお祝いに「チームゆきの」を作りました。友紀野のタンポポ畑を訪れて頂いたのも何かの縁です。(^^♪ どうぞ「チームゆきの」にご参加ください。

「チームゆきの」への参加方法は、以下です。pegasusさんが作ってくださった画面例付きの説明も併せてご参照ください。 これで、あなたも「チームゆきの」のメンバーです!

おわりに

以上が白血病解析プロジェクトへの参加方法です。

私は2001年4月からこの「UD Agent」を動かしていますが、これがもとでパソコンのトラブルになったということはありませんので、皆さんにもお勧めいたします。是非、これをご覧になった皆さんも解析に参加してください。そして「チームゆきの」に入って一緒に白血病の新薬開発に協力してください。お願いいたします。

友紀野のタンポポ畑
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