骨髄移植日記(Day -11〜Day -8) 移植前
Day -11 by お父さん
T先生より前処置が始まる前まではいつでも外出OKと言われる。Aランク(クリーンルーム)からいつ出られるようになるのか分からないので、早速、外出をお願いし15:00〜19:00外出することにする。夕食を家で食べてくる計画とした。久しぶりの外出なので友紀野うれしそう。「おうちー」と何度も言う。「ブーブーのるー」と喜んでいる。
車で帰る途中携帯がなる。お母さんから「昼寝から起きた夏ちゃんが39度の熱」とのこと。何と言うことだ。病院に連絡してもらい方針を聞く。T先生から「(熱がある子と会わせられないので)家以外ならどこでもよい」と言われるが、人ごみに出るのも何だかと思い、とりあえず家の駐車場まで行く。庭に回り名古屋のばあちゃん、蒼ちゃんと再会。ゆき嬉しそう。
なつはお母さんが抱っこして遠くから見ている。なつもゆきに気づいて嬉しそう。ゆきはお母さんに抱っこしてもらいたそうだがあぶないのでダメ。お母さんがゆきが着く前に再度病院に問い合わせたところ、別の部屋ならと看護婦さんに言われたとのこと。とりあえずリビングにゆきを上げて、なつは和室に隔離。
ゆきは自分の椅子に座るとすぐに「ミロ飲むー」。ミロを作ってやるとコップ一杯飲んだ。そうちゃんとゲームボーイをいじって、おばあちゃんに絵本”だんごむしそらをとぶ”を読んでもらいゴキゲン。
長居は出来ないので17:00に帰ると病院に連絡。連絡を受けてくれた看護婦さんはHさん。病院の夕食を取っておいてもらう。
なつはお母さんと散歩。(熱があるのにゴメンネ。)
すぐ病院に戻る。「病院行くよー」と言うと、ゆきは「行こう!」と素直に玄関に出て行き自分でクツをはく。みんなにバイバイして出発。車中、口数は少なかったが、嫌がらず病院へ。ナースステーションでは、残念だったねー、と言われる。夕食は沢山食べる。
Day -10 by お父さん
なつの熱下がらず。
今日は友紀野の外出は無理だとあきらめる。雨も降っているし。病院内を散歩する。少しは気がまぎれたかな。
”だんごむしそらをとぶ”を読みたがり困る。看護婦さんにお願いして既にクリーンルームに入れておいた本を取ってきてもらい読む。読み終わって返しておく。
Day -9 by お父さん
朝一でそうちゃんをポケモンの映画に連れて行く。喜んでくれたかな。帰り、電車の中で携帯が鳴る。お母さんからだ。T先生より連絡があったらしい。
WBCが15万にまた上がった。ブスルファンも効かないようだ。このままTBIに入ると大量に壊れた細胞のために腎障害の可能性あるので、急遽、今日からプレコンディショニングを始めるとのこと。説明したいので両親で来て下さいとのこと。
13:30頃病院に行く。先生から説明を聞く。今日の外出は無理とのこと。本当はTBI当日の予定だったが、マルクを今日やることになった。かわいそうなので痛み止めをお願いする。
14:00マルク。友紀野、痛み止めのせいでもうろうとしている。お母さんの耳を触ってゴロゴロしている。お母さんに任せて帰る。
なつは出掛けに座薬を入れていたので熱が少し下がったようだ。37.4℃くらい。とりあえず風呂に入れる。そうちゃんも。
おばあちゃんに作ってもらった冷しゃぶと大根の煮付けを食べ、食後は蒼ちゃん念願の花火を楽しむ。ゆきはもうろうとしながらも夕食を食べたようだ。
Day -8 by お父さん
移植についてT先生から説明を受ける。14:00〜19:00までしっかり説明してもらった。説明の書類は今回友紀野のために書いてくださったらしい。先生の意気込みを感じる。
説明の内容はかなり厳しいものだった。考えうる可能性を出来るだけ説明してくれるので、致命的といった言葉が多くなる。。。夏ちゃんの熱が心配なので、お母さんは夕方帰った。友紀野の夕食をさせ、その後先生の説明の続きを聞く。面会時間終了の19:00近かったのだが、出来るだけいてやりたくて、おむつ換え、パジャマ着替え、歯磨きをしてからポケモンのビデオを見る。
だが、明日からのことをゆきに説明して励ましているうちにこみ上げてきてしまった。ゆきに涙を見せたくないので、眠るまでいられなかった。看護婦さんに後をお願いして帰宅した。
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